ありのままで

父の死~壮絶な幼少期を送り笑ってしまうくらい波乱万丈の思春期から成人となり目指した看護師への道。その後もまだまだ濃厚な試練と戦っています。

奇跡

私は入院中に再び眼科受診しました。


失った視力を再び検査するというのです。


右目を機械に着けます。




すると光が!!!



黒いモヤの中に光が見えます。


「あれ?見えます。」




「えっ??!」



光が左右に動くのも解る。

小から大になるのも解る。



医師が続々集まって来て

「嘘ついてないよね?」

と言い出す始末。


「はい、見えます。」




「私が医者やってきて初めてのケースです。私は奇跡とか不思議な力とか信じた事はないのですが………………。これは…………………奇跡としか言えません。」



科学的にも医学的にも説明がつかない、有り得ないと言われました。




私はその後、車の免許取得の際も視力検査パスし、免許取得しています。

更新も今だ視力検査はパスしています。




あの無重力でプカプカしていた時に見た

父と祖母。

2人の赤ちゃんを抱いていた光景。



そして今看護師になり、死期が近い患者さんに、かなりの高確率で

「看護師さんが来ると子供たちもいつも来る」

「赤ちゃん産まれたのか?」

とよく言われます。



私はあの時、まだ課題があり生かされたのだと今になって感じるようになりました。



右目は相変わらず黒いモヤがうっすら残っていますが、物の屈折や移動には問題ありません。




今だに不思議な体験です。





そして、私は患者さんが亡くなる時に、お線香のような匂いを感じます。


その匂いはキツい匂いから爽やかな匂いと様々です。



日中白い影が通るのを数回見ていますが、必ず右目で見えるのです。



説明がつかない事柄が何度も何度も起きています。




不思議な体験です。

6年間

冒頭あたりで話していた高校時代の話に戻ります。



私は飲み屋や遊びを優先してしまい、留年しました。


次はちゃんと通わないと…。


18歳の時にとある男性と知り合います。


彼はネグレクトで育ってきた過去があります。

お互い虐待を受けて育ってきた…

それだけで親近感が湧きました。


しかし、彼は仕事が全く続かず

麻雀やパチンコ三昧。


半同棲していた私が生活全般負担していました。


そして、負の連鎖。


暴力と女遊びが激しい男でした。


殴られ転んだところを顔面思い切り蹴飛ばされるなんて日常茶飯事でした。



日に日に追い詰められてきた私は別れる事を考えていました。


ある日、再び妊娠してしまいます。


彼は喜んでくれたのも束の間、妊娠している私を飲み屋で働き続けろと言います。


ある日、仕事が終わり彼のマンションに帰ると鍵が開きません。


そう、彼は部屋に女を連れ込んでいました。


私は「もう死のう。この子だけ死ぬなら私も一緒に…。」


私はマンションから飛び降りました。







もう死ぬ以外の選択肢しか無かったのです。


命を犠牲にするなら、自分も犠牲になるべきだと、それしか頭にありませんでした。





次に意識が戻ったのは、知らない男性が

「しっかりしろ!すぐ救急車来るからな!」と言われた事。


救急車の中で再び意識が戻るも呼吸が出来ず気を失いました。



次に意識が戻ったのは病院のERの中


服をハサミでジョキジョキ切られ


「レントゲン!」と医師が言っていたところ。



え?助かったの?私………。



「お腹に赤ちゃん……います……」


「母体優先だから!」




再び意識が無くなりました。




頭を強く打ち、内蔵損傷もある。助かる可能性は極めて低い。時間の問題です。



家族はそう説明を受けて、葬儀の準備をしていたそうです。






ところが3日後、私は意識を取り戻します。


暗い無重力の中、フワフワと浮いたり沈んだりしていました。

とても気持ちが良く、祖母と実父が2人の赤ちゃんを抱いていました。




「………!サラ!?…サラ!!…サラ!!」


この声でハッと目が覚めた感じです。


左側に母と姉が居ました。


「………あ…。あれ私??」


「わかる?!」


「うん…。」


「〇〇君居るよ!」

彼が居ると言うのですが見えません。


私は右目の視力が無くなっていました。



「あー………。



何の感情も彼にほ湧かなかったです。



「大丈夫?」と彼。


「…………………。」




その日を境に私は驚きの早さで回復していきました。


足も負傷した為、リハビリで失禁したりしましたが、私は助かったのならお腹の子と2人生きて行こうとリハビリを頑張りました。



しかし医師から言われます。

「治療でかなり強い薬を使ったから、赤ちゃんは産めない。」と。


私は自分のした事を心底後悔し、泣き崩れました。


「何で死のうと思ったの?」


そう言われ私は嗚咽が止まりませんでした。




私は2人も子供を殺した…。

殺した…殺した…殺した…。




そこからあまりのショックに私は鬱状態となり、あまり記憶がありません。


ただ一度、病院の廊下を失禁しながら我が子達を探し回りパニックを起こし鎮静剤を打たれた事はうっすら覚えています。



時が経つにつれて私は落ちつきを取り戻し

「何で死のうと思ったの?」と言った医師に謝罪されました。

何で謝るのかな?


ピンときませんでした。



退院を迎え、私は実家に戻りました。


彼は私の金品も質屋に入れてお金に変えていたし、何も取りに行く物はありませんでした。




彼は時折私に会いに来ましたが

「もういいわ。」


私は別れを決意しました。


呆気なく関係はきれました。



後々に知りましたが、彼は私の知り合いのカタギではない面々から締められて、その地で暮らせなくなった。と聞きました。


「もうどうでもいいです。。。」



私は彼に何の感情も湧きませんでした。





結局、学校に行けず再び留年しました。



6年間高校に行く事が決定しました。




私は何故この時高校を辞めなかったのか、今でも不思議に思っています。



何か不思議な力というしか表現できません。


辞めたらいけないと、何か、誰か分かりませんが頭の中で誰かに言われていた感覚でした。



私は再び夜の仕事と学業を続けました。





とにかく真面目に通学しました。






そして、6年間という歳月をかけて私は高校を卒業しました。



6年高校に行く意味とは?意義とは?


自分でもわからなかったのに、卒業しました。




しかし今わかった事は、高校を出たという証が無ければ私は看護師になれてはいなかったという事だけです。


派遣バイト

今年、長男は受験生です。

来年は次男が受験生で娘は中学生。


受験▶高校入学が2年連続に娘の中学入学と我が家はお金が必要な時期が続けてやってきます。


それに伴い、派遣バイトを始めました。


外の空気は新鮮でほど良い緊張感、加えて情報交換も出来て、なかなか楽しんでいます。



昨日は初の検診センターバイトに行きました。



とある警察署で集合しました。


「今日は採血担当でお願いします。」


「わかりました。」


警察署の柔道室?に案内され、皆さっさとブース作りを始めました。

私も必死に手伝います。

サッと説明を受けて、???状態で1人目検診者が来ました。


「こちら当てはまる項目ございますか?」

「お名前フルネームでお願いします。」

「では本日6251番で採血致します。」

「腕を出して下さい。」

「ご気分悪くないですか?」

「腕が痺れたりしませんか?」


「スタッフが外しますので5分程バンド外さずにいて下さい。次は心電図と腹囲測定になります。お疲れ様でした。」


と一連の会話をします。



最初の警察署は蒸し蒸しした道場で汗が止まらず、一人一人消毒して手袋も都度変えるのですが、暑くて手袋が入らない💦


絶対失敗出来ない!

えらく緊張しました。(笑)



約60名程採血したと思います。

相方も60名程やったので約120名です。




次はミニファン持ち込みます。(笑)


やっと終わりかとホッとしたら、隣の市の警察署へ移動と言われ車に乗り込み移動。

皆で車内で休憩。

チョコや生クリームたっぷりのパンケーキ頂きました🥞

甘いの最高です。



いざ、2件目の警察署へ。

裏口から入り、事故車両がズラリと並び

「怖いね……。」

なんて話しながら会議室へ案内され、再びブース作り。


エアコンが効いていて命拾いしました(笑)


ここでも100人位の採血

1人頭50人です。

上記同様の会話を交わし採血します。



終盤に差し掛かった時です。


「では次は仮眠室で心電図と腹囲測定になります。お疲れ様でした。」


「次の方、お掛けになってお待ち下さい。」


ドスンと座る刑事らしき人。


消毒をして「お待たせ致しました。お預かりします…。」


検診表を受け取り名前を見ると………。


(國川………???)


パッと顔を見てビックリ大仰天です!


看護学校時代に合コンで出会い付き合う付き合わないとすったもんだした刑事さん。


3秒間位お互い目を合わせ、お互い固まりました(笑)


(嘘でしょ?ヤダ〜(笑))


元気?なんて言うに言えず……。


「ご気分悪くないですか………?」


「……………はい…。」


「次は心電図と腹囲測定になります。お疲れ様でした。」


「………」


返事がないので、ふと顔を見ると何か言いたげでしたが周りの目が気になるようで…。


その顔は疲れきって、やや老けた感じでした。

私も老けましたが(笑)


警察の人なのにプライベートでは捕まるでしょ?って位車飛ばして、飲みに行く時は県警のジャンパーで来るし、挙句駅でたむろする少年を睨みつけてイケイケの人でした。

でも食べに行く時はレディファーストで椅子を引いてくれたり紳士な一面もあったなぁ…。


なんとなく連絡しなくなったまま月日が過ぎました。


世間は狭い。。。と思った出来事でした。